Bruno Pelletier Japon : [歌詞訳] シェファーヴィル 最終列車

[歌詞訳] シェファーヴィル 最終列車

« Shefferville, le dernier train » シェファーヴィル 最終列車

この歌はブリュノのアルバム「音楽と映画」に収録されていますが、
少し解説をしたほうがわかりやすいと思うので、ご紹介します。

曲情報

収録アルバム : Musique & Cinéma 音楽と映画
         (Bruno Pelletier + Guy St-Onge)
関連映画 : Le dernier glacier 最後の氷河 (1984年)
作詞・作曲 : Michel Rivard ミッシェル・リヴァール

曲を試聴・ダウンロード購入するには

アルバム11曲目 : iTunes | Archambault
(どちらも日本からのDL購入が可能です)



北緯50度に位置するケベック州北部の街シェファーヴィルは、
1950年頃に鉄鉱山開発のために新しく作られた街。
日本の炭鉱同様、発展した後に時代の流れで衰退を迎え、
1982年に鉱山は閉鎖されます(映画はその2年後に公開)。

この街を舞台にした映画「最後の氷河」は、鉱山閉鎖の2年後に公開。
ドキュメンタリーと架空の物語を組み合わせた作品だそうです。
この歌「シェファーヴィル 最終列車」は映画のテーマ曲。

歌詞を見ていると、高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」に通ずる
キーワードがいくつもあります:
鉱山の閉鎖、終わりを迎える鉄道、寒さ厳しい北国、妻との思い出・・・。

作詞・作曲したミッシェル・リヴァールさんは
ミュージカル「Les filles de Caleb カレブの娘たち」の作詞・作曲をした方で、
ケベックで1970年代に人気を博したグループ「Beau Dommage」のメンバー。


この歌には地名がいくつか出てきます。

15_0903.jpg
シェファーヴィル(赤枠)は、モントリオールから
直線距離で約1000キロほどの北東に位置しています。

セントローレンス川沿いの港町セティル Sept-Îles(オレンジ枠)は
シェファーヴィルとは鉄道で結ばれ、
電車で運び込まれた鉄を船で運び出す港の街。

ブリュノはソロコンサートでケベック州全土を回りますが
(2015年で約50箇所)、この方面では通常
このセティルがコンサート最北端。
この街で既に北の果てという印象があります。

シェファーヴィルはそのセティルからさらに北方500キロの位置。

↓シェファーヴィル周辺(右)と北海道東部をほぼ同じ縮尺で比較
(*緯度的には北海道のほうがかなり南)
15_0905.jpg
広大な北海道でも、これだけ道が走っています。
シェファーヴィルの周辺図が地図とは思えないほど。
氷河が大地を切り刻んだ姿でしょうか。
人を簡単には寄せ付けない大自然が広がっているのがわかります。


・・・以上のようなことを踏まえて、
「シェファーヴィル 最終列車」の歌詞をどうぞ(↓)。

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ロクシーには何もない もう何ヶ月も
古い映画館の入り口には 雪が積もったまま
道では わめき立てる犬  まるで狼きどり
そして夜が街に降りてくる 俺に命をくれた街

やたらでかい歌声が  酒場から聞こえてくる 
南へ戻るジョニーを 送り出そうと祝ってる
南といっても このシェファーヴィルでは
ジャマイカみたいな南国じゃない
それは ケベックシティやマタン
あるいは ニュー・ブランズウィック

こないだの11月 炭鉱は閉鎖され
見てしまった 泣いてる親父
キッチンのテーブルに突っ伏して
それは 堅実な仕事を なくしたからじゃなく
30年追いかけた夢が 消え去ったということ

俺が生まれた時
親父たちは まだ若い新婚
愛と繁栄を願って やってきた
大会社が一から作った この街に
北の果て 凍てつく寒さ 夢に満ちた園

** 今日は やりきれない
皆が去っていく
俺はここで生まれた
死ぬならここがいい  **

ビールのケースと 空にはオーロラ
そして 生涯の妻が 星の下で眠っている


若い頃には 森を学んだ
狩りをし 釣りをし
男どもと飲んだくれ 雪上バイクを乗りまわし
心ばかりが 思い上がる
そして俺は男になって 怖さを思い知った

親父の歩いた道を たどって働く
鉄の鉱山は 現実のものに
妻の愛  我が家の暖かさ
得たものすべてを
奪われやしないかという恐れ

** 繰り返し **

つまるところ それは歴史が決めること
夢の重みが 俺たちを虚空へ導くかどうか

レーダーの丘に登って
そこから眼下に見えたのは
死にゆく俺の街  
北の太陽に照らされて

俺じゃないんだ 人生の流れを変えるのは
他に誰か残るというなら
旅立ちたい 俺だって

だが 俺がやろう
街の明かりを閉じるのは
最終列車が出発する セティルに向けて
最終列車が出発する セティルに向けて





歌詞に出てくるマタン Matane やセティルで、
ブリュノは今年2015年10月にもコンサートを行っています。
マタンでブリュノが撮影した写真をどうぞ。




マタンもかなり北部に位置していますが、
この紅葉の色を見ていると、シェファーヴィルから見れば
「南国」という印象がわかるような気がします。


* シェファーヴィルの綴りは、普通 Schefferville です。
ミッシェル・リヴァールさん自身の歌でもこちらのスペルですが、
ブリュノの歌では Shefferville となっています。

[2015年10月13日]





Musique & Cinéma 音楽と映画
映画で使われた曲をブリュノが素敵にリメイク。

01. La maison sous les arbres
02. Le cœur est un oiseau
03. Your Song
04. Calling You
05. The Long And Winding Road
06. La complainte à mon frere
07. Ordinaire
08. Against All Odds
09. Somewhere
10. Dis-moi
11. Shefferville le dernier train
12. Lovesong





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新アルバム「君のまわりで」
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アーティスト・プロフィール
Bruno Pelletier

Bruno Pelletier ブリュノ・ペルティエ

カナダのフランス語圏ケベック州出身。3度の最優秀男性歌手賞の実績を誇る実力派歌手。ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」で人気を不動のものに。ロックからジャズまで幅広い音楽を豊かに歌いこなし、定期的に東欧でもツアーを行っている。

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