ブリュノのノエルコンサート2020レポート(1)

2020年12月23日(ケベック現地時間)に全世界に配信されたブリュノのノエル・コンサート。ブリュノが語った言葉や曲をご紹介したいと思います。

Concert Noel01

* 2021年1月3日まではアーカイブで何度でも視聴できます。 (数度までしか見られないというバグも発生しているようです。万一そういう事態が発生しましたら、キャッシュを削除するなど試してみてください。どうしてもだめなら、発信元にメール依頼という方法もあるようです)
* 上記の日まではこちらから購入&視聴も可能だと思いますので、購入しそこねたという方もお試しください。

ではまず、コンサートのセット・リストから。

(1) Sainte Nuit きよしこの夜
(2) Joyeux Noël メリー・クリスマス
(3) Ensemble  共に
(4) Quand les hommes vivront d'amour 人が愛に生きるなら
(5) Mon beau sapin もみの木
(6) I'll be Home for Christmas クリスマスを我が家で
(7) Have Yourself a Merry Little Christmas 楽しいクリスマスを
(8) Blue Christmas  ブルー・クリスマス
(9) Imagine イマジン
(10) Adeste Fideles  神の御子は今宵しも
(11) Christmas Time is Here クリスマスがやってきた
(12) What a Wonderful World この素晴らしき世界
(13) Le temps des cathédrales カテドラルの時代
(14) Minuit Chrétien さやかに星はきらめき

Concert Noel02
↑画像をクリックしてください。配信時の模様を短くまとめた動画が公開されていますのでどうぞ!(ブリュノ公式Facebookページ)



以下、ブリュノが話した内容の概略と、歌の紹介をしていきます(今、わずかなメモと記憶を頼りに書いているので、曲とMCとの順番がいまいちあやふやなのですが・・・)。曲名が出てきたら、ブリュノがそれを歌った流れと思って読んでくださいね。青字部分はMewによる歌詞訳です。

<1>  Sainte Nuit  きよしこの夜

まずはブリュノのご挨拶。
「今年はコロナで大変な年だったけれど、こうしてネットを通じてコンサートができるのは本当に嬉しいです。
クリスマスの歌でみなさんに喜びをお伝えできたらと思います。」

本人も本当に嬉しそう!

<2> Joyeux Noël  メリー・クリスマス

こちらも定番のクリスマス・ソング。

無観客のため客席からの拍手がないので、ブリュノは歌い終わって自分で拍手をします。「これは素敵なミュージシャンたちへの拍手だよ」。そして、このコンサートの概要を自分で説明(以下、説明を加えて私の言葉で書いていますが、ブリュノがだいたい語っている内容です)。

ブリュノのノエル・コンサートは、20年前、モントリオールのノートルダム大聖堂(バジリカ)でモントリオール交響楽団のフルオーケストラとのコンサートがそのスタート。その後もフルオーケストラでもやったこともありますが、12月は今や毎年あちこちでノエル・コンサートをツアーのようにやるようになり、さすがにフルオケを連れていくことはできないので規模を縮小。ブリュノ+カルテットという形でノエル・コンサートをしています。

今年は本来なら昨年出したアルバム「Sous influences 魅せられて」ツアーとして、アルバムに収録したようにフルオーケストラとのコンサートが予定されていましたが、コロナ禍のため2020年に予定されていたものは延期や中止に。そしてこのノエル・コンサートはやはりカルテットでやることになりました。ブリュノはこのMCの中で、これを「コロナ・バージョン」と呼んでいます。
(*2021年初頭~秋までのブリュノのコンサート・チケットは新規日程で発売中。こちらもカルテット形式)

このコンサートは最初の時から「平和」がテーマでした。2001年にアメリカ同時多発テロが起こり、2002年12月のブリュノの初ノエルコンサートの時期は、世界の平和が大きく揺らいでいる時でした。そのため、ブリュノのノエル・コンサートにはクリスマスの定番曲のほかに、平和を意識した歌がいくつも入っています。

次の曲は、ブリュノのノエル・コンサート(初回)のために作られた曲。モントリオール交響楽団で当時指揮者をしていたシモン・ルクレールが作曲を、歌手としても作詞家としても有名なロジェ・タブラが歌詞を担当しています(この二人はその後ブリュノが主演したミュージカル「ドラキュラ」の作詞・作曲コンビでもあります)。

<3> Ensemble 共に

共に 世界が変わることを望もう
愛の賛歌を永遠に歌おう
希望の印のように  毎日


この歌には「au nom de tous les dieux あらゆる神々の名のもとに」という歌詞が出てくるのですが、発表当時、敬虔な一神教のファンが「神様は一人だよ」と書き込んで、ファンの間で軽く物議を醸したことがあります(私の想像ですが、歌詞が意味するのは「様々な宗教があり、その分様々な神様がいる」という意味かなと)。しかし、ブリュノは自分のノエル・コンサートで必ず歌うこの歌の歌詞を変えたことはありません。このコンサートはノートルダム大聖堂を始め、多くがあちこちのキリスト教教会で行われていて、もちろん教会の関係者もこの歌詞を聞いているはずですが、問題にはなっていないと思います。考えてみれば、すごいことですよね。

(この辺りが山場の歌詞)
もちろん 時に炎がおこり もちろん 時に凍りつき
怒り そして 恐怖
もちろん 手が差しのべられ

愛そう 互いの違いに心を開き
耳にする後悔に
不寛容を打ち破ろう


(そして穏やかにフィニッシュ)
学ぼう 幸福を
分かち合った愛の真実が生まれるよう
あらゆる神々の名のもとに
あらゆる言語で あらゆる国で
そして 世界が変わることを望もう


この曲を歌った後、ブリュノは「これを歌うと気分がよくなるんだ」と言っています。高らかに希望を歌っているからでしょうね。間違いなくこの曲がこのノエル・コンサートのテーマ曲であり、ブリュノにとっても大切な曲だと思います。

<4> Quand les hommes vivront d'amour 人が愛に生きるなら

これはノエル・コンサート以外でもブリュノがコンサートでよく歌う定番曲。ケベコワ(ケベックの人)のレイモン・レヴェックが1956年に作った曲で、ケベックのみならずフランス語圏で最も人気の高い曲の1つに選ばれたことがあるそうです。そう語るブリュノの表情はとても嬉しそうで誇らしげ。そして、「この歌はいつもなら客席で一緒に歌ってくれる人もいるけれど、今日はみんな自分の家でゆっくりと聞いてね」

ウィキペディアによれば、この曲が作られたのはアルジェリア独立戦争の頃なのですが、ケベコワにとってこの戦争は反植民地イデオロギーを与えることになったものでもあるそうです。

人が愛に生きるなら
惨禍はもう起こらないだろう
そして美しい日々が始まるだろう
でも 僕らはいずれ死にゆく 兄弟よ

人が愛に生きるなら
地上には平和が
兵士は吟遊詩人に
でも 僕らはいずれ死にゆく 兄弟よ

命の大きな鎖の中
そこを僕らは通らねばならなかった
そこで僕らは在らねばならなかった
僕らが手にするのは貧乏くじ

人が愛に生きるなら
惨禍はもう起こらないだろう
そして美しい日々が始まるだろう
でも 僕らはいずれ死にゆく 兄弟よ


歌詞だけを読むと特にラストフレーズで結構悲しみが湧いてくる歌ですが、ブリュノの歌声で聞くと、これはやはり希望の歌であり、その中に厳然たる真理が顔を出す・・・という風に私には聞こえます。深い歌詞。ぜひブリュノの歌声を聞きながら、この歌詞を眺めてみてください(この曲は全訳しています)。

歌い終わったブリュノ、やっぱり拍手をして、「みんなが拍手しているかどうかわからないけど、とても素敵な歌だったから拍手するよ」。

<5> Mon beau sapin  もみの木

「もみの木」を歌い終わったブリュノ、「クラシックなクリスマス曲はひとまずここまでにして、次は「クルーナー」!」
はい、ブリュノお得意の「クルーナー(crooner)」のコーナー、はじまり、はじまり~♪

・・・なんですが、クルーナーの曲が3曲続くので・・・ここで切りますね。

  → レポートの続き「Part 2」はこちら


*訳は許可を得て翻訳・掲載しています
*セット・リストのタイトル訳は、基本的にウィキペディアに載っていればそれを、そうでない場合はMewの訳です。もしもっと一般的な訳があるような場合は教えてください!


<ブリュノのノエルコンサート2020 レポート>
Part 1  
Part 2


{2020/12/26]

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新譜「魅せられて」発売中
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アーティスト・プロフィール
Bruno Pelletier

Bruno Pelletier ブリュノ・ペルティエ

カナダのフランス語圏ケベック州出身。3度の最優秀男性歌手賞の実績を誇る実力派歌手。ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」で人気を不動のものに。ロックからジャズまで幅広い音楽を豊かに歌いこなし、定期的に東欧でもツアーを行っている。

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